into the blue

将来の夢はキリン

Will you marry me?

夏(連休)のお〜〜わ〜〜り〜〜〜〜

ワクチン連休は何事もなく終わりの日を迎えた。腕の痛みもほとんど消えた。今日だけ少し怠さがあったが、ワクチンを打ったからなのか連休でほぼ家にいたから身体が重いだけなのかよく分からなかった。今日も安静にして過ごしていた。

 

連休の間に読んだ本と、考えたことについてまとめておこうと思う。多分、長くなる。

 

 

 

📚結婚がこわい/香山リカ

精神科医の著者が結婚についての考察をまとめた本。一度、結婚というものを客観的に考えてみるか、と思って手に取った。

 

2005年の本なので情報は若干古いが、それでも得るものはあった。結論から言うと「結婚してもしなくても、子どもを持っても持たなくても、女性は皆"結婚"や"家族"について悩まされる」ということだ。皆と言うと言い過ぎなのかもしれないが。男性については私は分からないので今回は述べていない。

少なくとも、結婚したから幸せなわけじゃない。子どもを持つから幸せなわけじゃない。この令和の時代にそんな当たり前のようなことを改めて言わなければいけない。と思った。自分にも、周りの女性にも。

 

また、結婚ということの捉え方って、すごくグレーなんだなと思った。本の中では、「個人的なものなのに急に社会的なものにされると嫌悪する」という旨が書かれていた。たしかに、と思ったが、結婚は社会的な一面もあることは否めないと個人的には思う。

私も自分が結婚するその瞬間まで、結婚は個人的なものだと思っていた。もちろん双方の両親などの意見もあるが、当人同士の意見が第一で、基本的にまず尊重されるべきものだと思っていた。だが、実際(私の場合色々特殊ではあったが)そうでもないな?と思った。

結婚しても変わらないことは多いが、変わることももちろん多い。だって他人同士が急に家族になる。周りからの対応も変わる。変わらざるを得ない。それだけでも充分社会的である。「個人的な決定の上で行われる社会的行動」であると感じた。言ってしまえば就職もそんな感じか。嫁ぎ先の家に就職するようなもんか。

だから、自分たちがいいから良いよねでいかないところが結婚というものをグレーにして、難しくしていると思う。しないほうがよっぽどマシだ、と思う人が増えてもおかしくないよなと思う。私も、もし次結婚となったらかなり身構えると思う。2回目だからってのももちろんあるが、それだけではなく。

 

それでも赤の他人と家族になれるのだから、凄い制度だよなと思ったりもする。馬鹿と鋏は使いようと言うが、結婚という制度がある以上、使うことのメリットを感じて使うのであればそれはそれで素晴らしいことだと思う。

私自身、末っ子でありきょうだいとの歳が離れているので、老後のことを考えるのであれば、家族を持ったほうが何かと助かることもあるのだろうな、とあまり柄じゃ無いことも考えている。でも結婚して家族を持ってもどうせ最後は一人だしなと思えば、どっちでもいいのか…と思ったりもするが。可愛げがなくてごめんね、誰に謝ってんのか知らんけど。

 

本の結論としては「愛に期限はない」ということだった。結婚だなんだといわゆる結婚適齢期になると焦らされたりするが、人が愛し合うことに期限はないのだと。それはそうだ。でも、色々と話したうえで結論はそこに行き着くしかないのかと、なんとなくがっかりしてしまった。それはそうなのだけど、なんかもうちょっと希望はないのかしら、といったきもちだ。

 

女性は自分がどうしたいかと考える前に勝手に人生に結婚という壁が立ち塞がりがちだなということは思う。この辺は著者に同意である。急に現れる壁に、自分の思考なんか置いてけぼりで戦うことになってしまうことが多いのではないか。私もそうだ。あまり深く考えないままに結婚し、結婚した後に結婚の本質に気付き、結果として、自分にはまだ早すぎたなと思った。そういう女性たちが減っていくといいなと思う。もっと自分のこととして、自分の人生プランとしてきちんと考えていけるようにしたいなって。

……でもさ〜、きちんと考えたとしたら結婚なんてしないほうが良くね?という人が増えるのも事実かもしれなくて。そうしたらなんとなく結婚して子どもが出来てそのまま奮闘するというルートに入っちゃうほうが良いんでしょうか???少子化改善したい人たちにとってはそうなんでしょうか?

 

でも私は全員がそうなるのが良いなんて全然思わないよやっぱり。結婚したらどうなるかというのを結婚する前に色々学べるようになるといいな〜と思う。それでもすると決めてするならきっといい方向に向かうと思うし。結婚しないという選択ももっと尊重されていいと思うし。

 

もうこれ以上話しても永遠にまとまらないのでとりあえずこの辺で終えておく。結婚について考えてこなかったからこそ、いま結婚について色々考えても良いなと思うようになった。我ながら意外な心境の変化だ。結婚について良さげな文献見つけたらぜひ教えてください。

 

 

 

📚緑の花と赤い芝生/伊藤朱里

これはフィクション、だけどこれも結婚と家族の話。私、そういうフェーズにいるらしい。

新婚の妻目線と、その夫の妹目線(妻と同い年)でそれぞれ進んでいく。夫の妹と妻が同い年という時点でなんかもう地雷を感じるのは私が敏感すぎますか?って感じだが実際にそういう話。結婚していわゆるキラキラ奥様に走る妻と、男みたいに扱ってほしいと願いながら仕事に没頭する妹。登場人物の誰にも感情移入は出来なかったが、その分第三者目線でうわ〜〜という気持ちで見届けた。色々地獄だが、結婚するのはこういうことだなと思う。これくらい普通か、とも思う。さっきも言ったけれど、だって赤の他人が急に家族になる。色々な軋轢が生じてもおかしくない、というか起こらないほうが不思議なくらいだ。

 

こういう2人視点の物語を読むと、悪気ない行動でも相手にとっては腑が煮えくりかえるような思いになることもあるんだなと気付かされる。そんで、あまりにもお世辞やら上っ面のことばっかり言ってる人生は最悪だということも思わされる。

私も結構上っ面を固めちゃう方だから気をつけたい。色々な人間関係があるけれど、もっと本音を言っていくことだな。ぶつけ合えということではなく、ちゃんと自分が思った言葉で相手とコミュニケーションを取れ、ということ。これは自戒です。

 

 

長すぎた。本はとりあえず以上。いま3冊目に突入しているが、これはかなり分厚いのでしばらく読み切れそうにない。

 

これらの本を読むと共に、自分が実際にした結婚についても振り返って考えていた。自分なりに結構考えがまとまったので書いておくかと思ったが、ちょっと今日は長すぎるのでまたの機会に。

引き続き考えていきたいことでもあるし。

 

 

考えたり考えなかったりして、自分の中で整理がついていくといいな、つけていきたいな、と思う。

なんだかんだでいい連休になった。

 

自分の人生だ。これからも生きるからな。

おやすみなさい。