into the blue

将来の夢はキリン

感謝するのと好きなのは別

友人と話していて改めてそうだよなぁという気付きがあった。「この人にお世話になったから感謝している」のと、「この人を好きである」ことは全く別のことなのだと。

 

友人が親族の一人に対して、幼少期からお世話になったという話をしてくれていた。私が、「詳しく話を聞けば聞くほどその人の株が上がるね」と言ったら「その人のことが好きかというと、またちょっと違うんだけどね」と言っていた。あぁ、そういうもんだよなぁと思った。

私の感覚でいうと、お世話になった人ほど純粋に好きになるというのは難しくなるんじゃないかと思う。例えば自分が粗相をしてしまってその処理を誰かがしてくれたとする。その相手にとても感謝はするけれど、醜態をさらしてしまったなぁという気まずさがどこかで残ってしまう。そんな感じで、お世話になり度合いが高いほど気まずさも深まっていく気がする。そんなこと気にならないくらいの、何もかもを飛び越えた関係性になれたら両立するんだろうけれどもね。

 

それでいうと親を好きだと言える人って本当にすごいなと思う。私だって嫌いではないけれど、好きだというのは難しいことがある。もっと正確に言うと、好きとか嫌いとかは別になくて、近くにいすぎて嫌なところや醜いところが見えてしまうのだから仕方ないよな~という感覚。

 

感謝はしっかり感謝して、そのうえで好きになれなくてもそれはそれでいいんだよなと思った。好きになった方がそりゃ楽だけど、好きになれなくて辛いくらいなら、好きになれなくてもいいんだと認める方が楽かもねって話。